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ここがダメだよ FrameMaker!

先のエントリで、FMの長所をさらっと述べました。

だがしかし、
その便利機能のありがたさを吹き飛ばしてしまうほどの短所が多々あるのだ!


オブジェクトの塗りと線を異なる色に設定できない
また同一色でもそれぞれの濃淡を変えられない


  塗り無し線ありのオブジェクトの上に、
  塗りあり線無しのオブジェクトを重ねることで可能。
  アピアランス機能を実装する前のIllustrator v8などで、
  フチ文字を作る要領ですな。あ~めんどくさいっす。


囲み文字が激しくやりにくい

  アンカー枠の中にテキスト枠を作って、そこにテキスト入力して、
  それぞれの枠のサイズや間隔を入力して、微調整して…
  または、1セルだけの表を作ってアンカー枠内にペーストして、
  またまた枠サイズや間隔を入力して、微調整して… やっとれんわ!


段落罫線、段落境界線が無い

  リファレンスページにあらかじめ罫線をオブジェクトとして作成しておき、
  段落書式でそのオブジェクトを上下に設定するというやり方は、
  まあ理解はできる。
  イレギュラーなデザインや書式が出てくると、ちょっとめんどくさいなあ。


画像やオブジェクトにテキストを回り込ませる
あるいは かぶせるようなデザインで
かつ改行しても自動で位置が追従するような見出しができない


  いや、できなくはないのだが、自動番号や変数を使った書式では、
  そのようなことができないっぽい。
  先に述べたように、段落の上下にグラフィックを自動配置することはできるが、
  左右に配置したり部分的に色ベタ白抜き、なんてデザインが不可。
  見出しの位置が常にページの一番上、なんていう超定型フォーマットだったら、
  見出し有り用マスターページってのを作っておいて適用させればいいんだけど、
  テキストの増減で位置が可変する見出しでは難しい。
  番号を手入力すればそんな問題は関係ないが、
  FMを使う意味が全く無くなる、という始末。


.aiファイルは一応、配置可能

  ただしアートボードサイズがそのまま反映されてしまう。
  アンカー枠、グラフィック枠のトリミングやマスク機能は無し。
  オブジェクトと同寸のアートボードサイズにドキュメントの書類設定を変更、
  FMで配置、アンカー枠をちまちま動かして擬似トリミング。
  厳密な計算をして枠サイズを数値入力することも可能だが、
  数が多い場合を考えるとあまり現実的ではない。
  よって、最も安全かつ効率的な配置方法はEPSにして配置、
  という前時代的な方法。
  QXじゃあるまいし、なんでいまさらジャギったプレビュー画像を
  見なきゃならんのよ。


Adobe製品なのに共通フォントフォルダ内のフォントを認識しない

  Program Files-Common Files-Adobe-Fontsフォルダ内にある
  フォントが使えない。
  使えるのはコントロールパネルのフォントフォルダ内のフォントのみ。


ボディページのテキストフローAの中に無いものは
HTMLやXML書き出し時に無視される


  アンカー枠などを駆使して、すべてのテキストや画像を
  テキストフローAに属するように組む。
  もうとにかく、イレギュラーな書式は許すまじ!って感じ。


あと、細かい不満を列挙すると暇が無いのだが。

ガイドライン・ペーストボードがない
ズームイン・ズームアウトがやりにくい
書式変更時のプレビューがない
Unicode未対応
縦書き不可
PDF書き出し時CMYK不可、RGBに強制変換(OSのドライバに依存)
GUI設計が古すぎる なんとかしてくれ
HTML書き出しが貧弱
テンプレート!テンプレート!
兎にも角にも完璧に作りこんであるテンプレートで運用すべし!


フウ。あ~しんど。
どうしてもInDesignの使い勝手と比較してしまうなあ。
完全に別思想だから仕方ないのだけれど…。

それから、まだ試用版を少し触っただけなので、
操作方法を間違っているかもしれない。
不満部分を解決できるTipsがあるのかもしれない。
その点はご容赦を。


これはいわゆるページレイアウトソフトではないような気がしますね。
高機能ワープロ。大量ドキュメント作成・管理ツール。
その用途のツールとしては凄まじく便利なアプリ。
IllustratorやQuark、InDesignとは性格が全く違う。
凝ったことがしにくい。割り切りが必要かな。

いろいろ文句を書きなぐってしまったが、
XMLや多言語展開で運用する時は、
上記の不満箇所も利点になるんだろうな。
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ここがスゲーよ FrameMaker!

「クロスメディアパブリッシング FrameMaker 7.0」を読了。

お、これは要チェック!と付箋を貼った箇所は以下。

・自動番号
・ヘッダ/フッタ変数
・ブックファイルの番号属性
・マーカ設定
・目次、索引、脚注、相互参照

 このへんのInDesignには無い機能は、
 さすが長文ドキュメント向けアプリだね、と実感しますな。
 目次、索引機能はInDesignにもあるけど、
 自動ナンバリングや相互参照を生かしたまま、
 ってのが無いのがつらいところ。


・表組みのセルの塗り設定

 塗りをパーセンテージで指定するとパターン模様で表示されてしまい、
 セル内の文字が判読しにくくなる。
 「塗り:30%、カラー:黒」と設定するのではなく、
 カラー定義で新規に「CMY 0%、K 30%」を「black30%」などと命名し、
 セルの塗りを「塗り:100%、カラー:black30%」と設定すると、
 画面表示も美しくセル内の文字も読みやすくなる。
 特色設定って感じかな。


読みながら試用版を触ってみる。
なるほど、変数設定や相互参照はとても便利ですね。しかも軽い。
単純なフォーマットの大量ドキュメント作成には申し分ないアプリですね。

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やっと見つけた

FrameMakerの参考書を買ってきました。
パソコンショップの書籍売り場にはFMの参考書は全くおいてないです。
難波のジュンク堂でようやく発見。

・クロスメディアパブリッシング FrameMaker 7.0 発行 株式会社 九天社
・FrameMaker 7.2によるXML組版指南 発行 東京電機大学出版局

どちらも4,000円。後者は400P、前者はなんと590Pもある。

まだナナメ読みしかしてないけど、おおまかな内容は以下。

前者はFMの操作方法やドキュメント作成時の約束事など、いわゆるアプリ解説本。
とにかくこの手の参考書が欲しかった。
とりあえずこれを一通り読めば、FMでドキュメントが作成できそう。

後者はFMでの構造化文書作成の解説本。
XML、SGML、多媒体展開時のデータ作成解説に特化。
見たことも無い用語が羅列されていたので、読むのは後回しにしよっと。

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ヤツが来る!

できれば関わりたくなかった。
なんか別世界だと思っていた。


ようやくInDesignにも慣れたきたところだったんですが、
とうとうヤツを使わねばならぬ時がやってきそうです。

FrameMaker。

客先指定でWinのInDesign CS環境で製作していたマニュアル。
次の案件から、FMに切り替えていかなければならなくなりそう。
日本語と英語だけ私が作って、多言語展開は翻訳会社が行っているんですが、
その翻訳会社がどうしてもFMを使ってほしい、と。

XMLとかマルチユースとか、翻訳会社の営業さんがおっしゃることは、
とってもよくわかってるんですが、
そもそもこーゆーところの営業さんって現場のこと何も知らないヒトが多い。
印刷会社の営業さんもしかり。
翻訳メモリ一発で、多言語でXMLで印刷物もPDFもHTMLもオンラインマニュアルも
楽勝っすよ、っておっしゃるけど、ほんとにわかってるのかい?

ま、ここで愚痴っていてもしょうがない。
次の案件が動くのはまだしばらく先だから、
とりあえずFMの試用版をダウンロードしてきました。

・・・全然わからん。

QuarkやInDesign、PageMakerとは全然違う。
もう全く直感的に操作できない。

ヘルプをひたすら読んでいるんですが、わからんですよ。
チュートリアルも英語ばっかりなんで、
どうやって進めたらいいのかわからん。

たしかに、これを使いこなせたら、ワンソースマルチユースってのが
楽にできそうな気がしますが、使いこなせるのはいつの日だろうか。

アプリケーションの操作方法に困ったことはあったけど、
セミナーに行かなきゃならんかな、と思わせたアプリは初めてだ。
でも、FMのセミナーってどこ探してもやってないですよ。
FMだけのスクールってのはあるのかな?
TRADOSとセットで、ってのはありそうだけれど。

参考書も買ってこなくちゃ。
ああ、でもたぶん店頭には無いだろうなあ。
Amazonで取り寄せしかないかなあ。

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Author:ぱさみみ
どっちかってゆーと、ミハル・ラトキエが好き。

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